· 

高齢者の独居「自宅で倒れたときが不安」

Q)孤立死を少しでも防ぐには?

A)新しい人間関係の構築や見守りサービスの利用等があります。また、お住まいの自治体や地域包括支援センターにも合わせて相談しましょう。

一人で暮らしている高齢者(高齢者独居の方)にとって、ご自身の周りの知人や友人は同世代の方が多く、自分含めて友人等もいつ何が起こるか分かりません。

 

仮に、友人にもしものときを頼んでいても、友人の方が先に病気等になってそれどころではなくなったりします。そのときに、自分が自宅で倒れたとき誰がどうしてくれるのだろうと心配になります。しかも頼む人もいない等、不安は倍増しそうです。

 

 

まだ、現役時代であれば、会社に所属しているため、万一、自宅で倒れても、会社の人が様子をみにきて確認してくれるでしょう。

 

定年退職などで会社を辞め、年金生活になったとたんに、周りとの関係もほとんどなくなってきます。

 

そのような場合に備えて新たに人間関係を構築することが必要ではないでしょうか。

以前、次のようなお話を聞いたことがあります。

 

Aさんは、旦那さんを亡くされ一人暮らしでマンションに住んでいましたところ、「バスツアー」等で知り合った同じような境遇の年下のBさんと知り合いになったそうです。Bさんと意気投合し、毎日、決まった時間に連絡を取り合うようになったそうです。

 

ある日、Bさんが、いつものように決まった時間に電話をしたところ応答がありません。心配になってAさんのところに伺ったところ、自宅で倒れているところを発見しました。すぐに救急車を呼び一命をとりとめました。

 

Aさんは、Bさんにとても感謝し、その後もお互いに仲良く、毎日連絡を取り合って楽しく暮らしているとのことでした。

 

同世代の知人や友人だけではなく、新たな知人等をつくるために何かイベントに参加してみてはどうでしょうか。最初は「めんどくさい」などありますが、一度、自分が興味のあるイベントに参加することをお勧めします。

 

その他には、例えば、郵便局が取り扱っている「みまもり訪問サービス」があります。「みまもり訪問サービス」は、郵便局社員が定期的に(毎月1回/30分程度)、高齢者宅を訪問し、会話を通じて生活状況を確認し、その結果を自治体や家族に伝えるサービスです。毎月の費用は2,500円です。詳細はコチラ

 

また、当事務所のように見守りサービスを提供している場合もあります。

なお、見守りサービスと任意後見契約などを一緒に公正証書で作ることをお勧めしています。